スウェーデンで2007年に出版されベストセラーとなりました。英語版などにつづいて、2011年11月新曜社から出版。日本語への翻訳は京都大学苧阪直行教授です。
オーバーフローする脳―ワーキングメモリの限界への挑戦
ターケル・クリングバーグ (著), 苧阪 直行 (翻訳)
1 はじめに―石器時代の脳が情報洪水に見舞われたらマジカルナンバー脳の可塑性20世紀のIQ上昇未来2 情報の入り口注意には異なる種類のはたらきがある放心状態ミリ秒単位で注意を測る脳のスポットライトニューロンの競合2つの並列的な注意システム3 心の作業台ワーキングメモリ長期記憶注意をコントロールする問題の解決ワーキングメモリと短期記憶4 ワーキングメモリのモデル頭頂葉の情報処理記憶と注意の一体化情報はどのように符号化されるか5 脳とマジカルナンバー7成熟する脳脳の信号と容量容量制約のメカニズム子どもの脳脳の活動のコンピュータ・シミュレーション6 同時課題処理の能力と心の帯域幅運転と携帯カクテルパーティー効果と注意散漫2つのことを同時に行うとき、脳に何が起こるのか?容量統合仮説7 ウォーレスのパラドックスワーキングメモリの進化副産物としての知性8 脳の可塑性脳地図はどのように書き換えられるか刺激の効用音楽とジャグリング「使う」と「何」が鍛えられるか9 注意欠陥多動性障害は存在するか?ADHDとは何かワーキングメモリ仮説薬物と教育10 認知ジムロボメモ訓練が脳活動にどう影響するか11 心の筋肉を毎日訓練アインシュタイン加齢研究心の基準禅と集中法凡夫禅科学と瞑想現在と未来の挑戦12 コンピュータ・ゲーム怖れコンピュータ・ゲームの利点コンピュータ・ゲームの未来13 フリン効果IQを進化させるダメなものは、タメになる14 神経認知的エンハンスメント心の薬物日常の薬物15 情報の氾濫とフロー情報ストレスなぜ人間は刺激が好きなのかフロー